させぼエコドライブチャレンジ2022

エコドライブをやってみたいとは思っていたけれど、そのきっかけもやり方もわからない市民を対象に、
一定期間における燃費向上率を競います。
匿名ランキング表を作成し成果を目に見えるようにして参加意欲を高めます。
実施後、成績上位者は表彰式を行い表彰もあります。

同時に子供向けの乗り物環境教育を実施しますので、両親がエコドライブに参加しているときに、
その子供たちは学校でエコな乗り物の教育を受け、家族の話題をつくることができます。
親子でエコライフについて考えるきっかけを作ることができるため、
エコドライブ実施期間を楽しみながら過ごすことができます。

エコドライブ始めます

令和4年10月より、佐世保市内で市民等の皆さんが参加するエコドライブコンテストを始めます。

エコドライブとは、できるだけ丁寧に運転を心がけることで、燃費が向上し消費するエネルギーを削減することができます。その結果、これまでより排出される二酸化炭素を直接削減することができます。

これまで佐世保市では、市民が利用する交通部門から排出される二酸化炭素を削減するため、公共交通機関の利用を積極的に促したり、エコドライブの推進を啓発してきました。しかし今年度はさせぼエコプラザと佐世保市そして環境省が連携して、市民が直接、日常生活の中でエコドライブを実践しそれを他者と比較する事業を行います。

佐世保市の二酸化炭素排出

昨今、なんだかおかしな天気が続いています。さまざまな地球の変化が重なって、「50年に一度の」気候変動が毎年訪れています。その原因の一つとして考えられているのが、地球温暖化による気候変動です。

地球温暖化の原因として最も有力なのが、私たちの日常生活から排出される二酸化炭素といわれています。電気を使ったり、車を運転したり。家庭だけでなく会社でもエネルギーを使う場面では必ず、二酸化炭素が排出されています。

このグラフは、2019年度の日本における二酸化炭素排出量割合を、部門別に集計したものです。工場から排出される産業部門が最も多く35%を超えています。次に運輸部門、業務その他部門そして家庭部門と続きます。

出典:


一方図2は、佐世保市における温室効果ガスの排出量部門別割合です。ほとんど二酸化炭素排出量割合と変わらないので、図1と図2を比較してみましょう。

まず佐世保市の家庭部門と業務その他部門が、日本全体より高い割合で、産業部門が低くなっています。これは一般的な日本の地方都市の特徴といえます。

しかし最も特徴的なのは、運輸部門における排出割合が、日本全体のそれと同じ割合だということです。つまり、佐世保市における運輸部門からの二酸化炭素排出は、相対的に他の部門より高いことを意味している。このことが、佐世保市でエコドライブを進める必要がある大きな理由なのです。

出典:させぼエコラボ調べ


なぜエコドライブ

 なぜ運輸部門における二酸化炭素排出割合が高いのでしょう。

 運輸部門とは、私たちが利用する電車バスや自家用車が利用される部門のことです。そしてさらに佐世保には、たくさんの島があります。そうです、佐世保は海上交通も日常生活で利用されていて、ほかの都市にはない地勢的特徴があるのです。

 単に船を使うから、というだけなら、九州のほかの地域でも同じです。佐世保にはたくさんの島だけでなく、複雑に入り組んだ海岸線の地形があります。だから長崎県は、都道府県の中で海岸線の総距離数が北海道に次いで2番目に長いことで知られています。同じことが佐世保市の地形にも言えるわけです。

 島が多いことと複雑な海岸線。こんな地形を佐世保市も有しており、これが運輸部門における二酸化炭素排出が多い理由となっているのです。

 つまり私たちの生活の中で、気候変動に少しでもブレーキをかけることができるのは、普段使っている自動車から排出される二酸化炭素をできるだけ少なくすることなのです。

 リクツはわかるのです。佐世保市では運輸部門における二酸化炭素排出が多いから、市民ができるだけ公共交通機関を使って対策をしようと。

 しかし皆さん、日常生活で自家用車を使ってるほうが楽だし便利ではないでしょうか?そしてそういうライフスタイルは、これまでずっとやってきました。これをいまさら、劇的に変えるというのはとても大変です。

 公共交通機関を積極的に使うことは、気候変動にブレーキをかけることにつながりますが、現実の生活の中では、目指す成果を超えるほどの利用はされません。

だからこれまで以上に上手に使うようにするのです。

 自家用車は便利ですが、一度の運べる人間の数が他の乗り物に比べて少ないので、利用したときに排出される一人当たり二酸化炭素量は、相対的に多くなります。電車を1とすると自家用車は飛行機を超えて、なんと7倍以上にもなるのです。便利の代償は、持続可能な未来を脅かしているとも言えますが、かといってやめられない自家用車なのだから、環境にも自分自身にも「丁寧に」なりましょう。