エコモビminiゲームの遊び方
みんなこんにちは。学校で一緒にエコモビゲームをやった「まっつん」です。元気に過ごしているかな?
さてお待ちかね。みんながやったエコモビゲームについて、遊び方をもう一度ここで復習しよう。ルール忘れちゃったよ~、とか、車っていくつ進むんだっけ、といった声が、だんだん聞こえてきたみたいだしね。でもだいじょうぶ。ここにルールや車の進み方を書いておいたから、タブレットを出しながらゲームを行ってね。

エコモビminiをやってみよう
みんなが持っているエコモビゲームは、学校で行ったものより小さく作ってあるんだ。これは、家でやるときに、あまり大きいとやりにくいし、みんながおうちの人達に教えやすいからなんだ。
まず下のほうに、はさみで切り取る線があると思うんだ。ここで切り離して、「くるま」カードと「鉄道」カードも1枚ずつ切り離していこう。
1.メンバーを決めてカードを配る
一緒に遊ぶ人数は6人まで。家族の人たちが6人より多かったら2回戦をしよう。遊ぶ人が決まったら「くるま」カードと「鉄道」カードを一人1枚ずつ配ろう。
2.コマを用意する
そして何か自分の目印になるもの、例えば小さい消しゴムとか、学校では付箋を使ったね。ねんどでフィギュア作ってもいいかも。一緒に遊ぶ人それぞれの「コマ」を用意しよう。用意ができたら「佐世保」と書いてあるところにコマを置こう。
3.名前を書く
準備ができたら、今度は左中央にある表に、一緒に遊ぶ人の名前を書こう。あだ名でもいいし、自分の好きな記号でもいいし、似顔絵でもいいって言ったの覚えてる?だれだかわかるように記入しよう。
これで準備オッケーだ!さぁ、やってみよう。

Let’s Playing!
1.進め方
掛け声とともに、同時に相談しないでカードのどちらかを出します。出したカードによって、自分のコマが進む数が違います。コマを進めるときに、出したカードの数を数えて自分の名前の横にある「正の字」に記録していきます。一番早く長崎に到着するのはだれかな?
2.掛け声
学校ではまっつんが「いっせーのせっ!」って言ったね。その役を今日はみんながするんだ。みんなの掛け声と同時に、一緒に遊ぶ人はだれとも相談しないで、「くるま」か「鉄道」のカードどちらでも好きなほうを出そう。
3.コマを進める
出したカードによってコマが進める数が違う。まず「鉄道」カード。これはいつも3マス進める。
「くるま」のカードはちょっと違うんだよね。右の表を見てみよう。
みんなが出した「くるま」のカードの数を数えて、進めるマスを見つけよう。例えば、3人が「くるま」のカードを出したときは、くるまが3つついているところを見ると4マスと書いてあるね。そう、くるまは4マス進めるんだ。
4.カードを数えよう
「いっせーのせっ!」の合図で、みんなが出したカードを記録していこう。自分の名前がある横に、正の字を書いていこう。
2回以上遊ぶ場合には、別の紙に同じような表を作って、そこに書いたほうがいいよ。

電車のカードは常に3マス進めます。くるまのカードは最大6マス進めます。しかしみんながくるまのカードを出すと、道路が混雑して渋滞が発生、進めるマスが少なくなります。他の人の判断によって自分の進むマスの数やゴールまでの時間が変化していきます。
シオーツさんを計算しよう
一緒に遊ぶ人全員がゴールしたらゲーム終了。誰が一番早かったかな?
早いことも大事なんだけど、このゲームではもっと大事なことがあったよね。そう「シオーツさん(二酸化炭素)がたくさん出てしまうとみんなの未来が困ったことになる」ということだ。
そこでこのゲームをやって、みんながどれだけ二酸化炭素を出したのかを計算してみよう。次の表を見てみよう。
この表は、みんなにとって身近な乗り物がどれだけ二酸化炭素を出すのかを表したものだ。それぞれの乗り物に乗った人一人当たり、自家用車(くるま)は鉄道の7.5倍の二酸化炭素が出るんだ。
この表を参考にして、エコモビminiゲームでも計算をしてみよう。簡単に計算できるように、次のように考えてみよう。
電車カードを1回出したら、二酸化炭素は1出たとする。
くるまカードを1回出したら、二酸化炭素は7出たとする。
これに従って、一緒に遊んだ人それぞれで、どれだけ二酸化炭素が出たのかを計算してみよう。

この計算方法は国土交通省が提供するデータを模式的に利用し、小学生の概念でもわかる内容としてゲームに盛り込んでいます。実際のグロス排出量は輸送手段の動力規模によって異なること、常に定員が乗車しているわけではありませんので結果は異なる場合があります。より詳しい考察は高校生以上で学ぶことになります。
ふりかえり
さて計算が終わったかな?そうしたら次のことを、一緒に遊んだ人と考えてみよう。
- 一番早く着いた人、二番目の人。一番最後の人もいたと思うけど、一番の人と最後の人がどれくらい遅れてゴールしたかな?それはとっても大きな違いだったかな?
- 二酸化炭素の計算をしたとき、一番多く出した人と、少ない人の違いは何だろう?それはなぜだろう?
そして最後に大切なことは、このゲームをやってみて、何がわかったかな?なんでもいいので、わかったことや気づいたことを書いてみよう。

保護者の方へ
このゲームは本来、渋滞の概念と交通機関の選び方で二酸化炭素排出量が異なることを学ぶために設計されています。
させぼエコラボでは、気候変動の現状と海面上昇による将来シミュレーションを児童たちに見せたうえで、このゲームを行い、自動車による二酸化炭素排出量が多いことを伝えました。
しかし自家用車を使うことを否定するのではなく、必要に応じ自分で判断をすること、その判断には今の自分の緊急性と未来の地球を考慮して考えるようにしていこう、という授業を組み立てました。
ご家族の方はこのような学びを経た児童の反応やこのゲームの感想等について、ご意見をいただき「宿題完了」とさせていただきます。お忙しい中ご協力いただきありがとうございました。
エコモビminiゲームに関すること、地球温高に関すること等についてご質問があれば下記のリンク先にあるフォームをご利用ください。