2025年7月24日の放送では、猛暑が続き、電車の遅延や機械の熱暴走といった影響が出ていることからスタート。私の最近について、地域における青少年の健全育成を担う非常勤公務員である青少年委員向けに、「繋がり力」の向上をテーマとしたワークショップを行ったことについて報告しました。
このワークショップでは、地域・学校・行政・家庭を繋ぐ青少年委員の役割を重要視。私たちが開発した「デコステどうぶつ診断」を応用し、地域活動への関心度合いを5種類の動物に分類する「ツナステ(つながりステージ)どうぶつ診断」を初めて試みました。これは環境人材育成と青少年健全育成を結びつける新しい指標になるだろうと、手前味噌ですが思ったところです。
環境テーマは、倫理的・道徳的な消費行動であるエシカル消費についてでした。
日本では1990年代にフェアトレードや有機農業への関心が萌芽し、阪神淡路大震災を機に社会貢献意識が高まった歴史を説明。当時は情報入手が限られていたのですが、現在は大手企業の参入が進み、QRコードで生産者情報や環境負荷データを手軽に確認できる、情報に基づいた選択(インフォームドチョイス)が可能になって、消費者の行動パターンも変化していることに私も驚きました。
特にZ世代は、地域に根ざした消費に積極的な報告もあり、認証制度の整備やストーリーテリングで企業側も対策を強化しているようです。夏野菜の地元消費、フェアトレード製品の利用、食品ロス対策(冷凍・ピクルス)、マイバッグ持参など、私たちにすぐにできそうなことについてもご紹介しました。
SDGsテーマは、食品ロスを取り上げました。
2000年の食品リサイクル法制定以降、日本の食品廃棄物および食品ロスは減少傾向にあります。初期には平井料理システムやアレフ(びっくりドンキー)が食品廃棄物を肥料化する循環システムを構築し、メタン発酵技術の発展もリサイクルを後押しした歴史をご紹介。外食産業の需要調整や小規模事業者のコスト負担が課題としてある一方、近年はデイブレイク社の規格外果物の高付加価値化、AIを活用した需要予測、じゃがいもからの建築資材製造など画期的な取り組みが登場している明るい分野でもあります。
飲食店での食べ残し持ち帰り「mottECO(もってこ)」プロジェクトの考え方も普及しています。2025年には事業系食品ロスを2030年までに2000年度比で半減させる新目標が食品リサイクル法に設定され、個人の食材使い切りや適切な購入行動が重要というわけです。
いよいよ真夏到来!セミも一生懸命に叫んでいるこの夏の暑さ、北海道でも大変なことになっているようですが、どうぞみなさんもご自愛ください。。
