2025年9月18日の放送では、自然のリズムに合わせた持続可能な暮らしの提案をしました。最近の異常気象や水害に触れながら、来週迎える「秋分の日」を、冷房から暖房への意識が切り替わる「エネルギー利用の節目」と位置づけて日常の省エネについて説明しました。かつて電気がなかった時代の人間は日の出と共に活動しており、そのリズムは我々のDNAに刻まれているはず。特に夜型の生活になりがちな若者世代にこそ、自然と共生する「人間らしい生活」への回帰が重要と、おせっかいな説教をかましました。

環境テーマ

環境テーマでは、「自然のリズムに学ぶ持続可能な暮らし」について。日本のエネルギー転換の歴史は、1970年代のオイルショックを機に始まった「サンシャイン計画」から50年以上続いており、太陽光や風力の開発が地道に行われてきた歴史を語りました。実は日本は省エネ技術大国であることを改めて強調しました。そんな時代を経て現在は、太陽を自動追尾して発電効率を向上させる家庭用システムや、日本の台風にも耐えうるプロペラのない「マグナス風車」など、革新的な技術が登場しています。こうした科学技術を社会に実装するには、専門家や行政が市民に分かりやすく説明し、相互理解を深めるためのコミュニケーション手法を開発することが不可欠であると思うわけです。

SDGsテーマ

SDGsテーマでは、目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」に基づき、「エネルギー貧困」の解消と「地域での自立」に焦点を当てました。過去には、離島や寒冷地で高騰する燃料費が家計を圧迫し、自治体が「福祉灯油」などの補助を行う必要があったことをふりかえりながら、現在は、地域全体で再生可能エネルギー導入を支援する「地域脱炭素化促進事業制度」などが本格化しており、自治体施設での太陽光発電や市民参加型の共同発電所が各地で広がるまでになったのです。エネルギーの自給自足は安全保障の観点からも重要であり、消費者がエネルギーの背景を理解し、主体的に選択することが持続可能な未来への鍵となります。


私たちのエネルギーとの向き合い方は、「オーケストラの指揮を自然というマエストロに委ねる」ようなものです。これまでは人間が無理に自然を制御して音(エネルギー)を出してきましたが、これからは太陽の昇沈や風の強弱という「自然のリズム」というタクトに合わせて、最新技術という楽器を奏でることで、無理のない調和のとれた社会という楽曲を奏でよう、そんなハーモニーが必要になっていると思います。