2025年5月1日放送の「渋谷でサステナブル」では、AIとの日々の対話から得た新鮮な気づきを語りました。GeminiやClaude、ChatGPTといったAIを「今風のお友達」として、情報収集の新しいツールとして捉える姿勢について、最近の日常として紹介しました。
環境テーマでは、ゴールデンウィークの旅行によるCO2排出量増加(通常の約1.5倍)や交通渋滞の問題を取り上げました。1990年代の海外旅行ブームに伴い、沖縄のサンゴ礁破壊などが進んだことがエコツーリズム導入のきっかけとなり、上高地ではマイカー規制とシャトルバス運行が始まった例も紹介しました。これは画期的だったと思います。現在では観光客の約75%が環境配慮型旅行を意識しており、サステナブルツーリズムが推進されていることはとても前向きになれますね。
公共交通の利用(新幹線は自家用車のCO2排出量の約1/7)、地産地消の食事、マイボトル・マイバッグの持参(旅行中のプラスチックごみを約3割削減)、バイオマス製品や環境認証を受けた宿泊施設の利用の重要性についてもお話ししながら、GWは環境意識を高める絶好の機会であると思うわけであります。いつものクイズでは、自然に残すべきものとして「小さな石や植物を記念に持ち帰らない」ことが重要であると伝えました。あんまり難しくはなかったかも。
SDGsテーマでは、目標15「陸の豊かさを守ろう」を取り上げました。日本が森林大国(国土の約67%が森林)でありながら、森林管理の担い手不足や林業衰退の問題を抱えている現状を説明しました。かつて1960年には87%あった木材自給率が、1995年には20%にまで低下したものの、1992年の地球サミット以降の意識変化により、2023年には41.8%まで回復。2019年には森林環境税も導入され、整備の財源が確保されるようになったことは、なんだか日本の底時からを感じました。
市民ができる行動としては、FSCやSGECといった森林認証の製品選び、地元木材の活用、森林ボランティアへの参加、森林環境教育への関与などを紹介。森は私たちの水、空気、防災に関わる重要な存在であり、一人ひとりが「森の守り人」として関心を持ち、未来を支えていくことの大切さを皆さんに伝えました。木々は話さないから生き物という認識が低いかもしれないけど、耳をすませば、水の流れる音がちゃんと聞こえてきます。静かだけどちゃんと私たちを守ってくれている木々に、感謝しましょう。