2025年9月4日の放送では、暦の上での秋の話題とともに、8月末に開催された防災啓発イベント「もしもフェス」を振り返りました。8月の屋外イベントは酷暑で参加者の健康が心配なので、今後は時期の調整が必要かもしれないという、気候変動への「適応策」も話に出てきました。そして、9月がSDGs採択日(9月25日)を含む特別な月であることも伝えました。SDGsは2015年の採択から10年を迎え、目標達成期限の2030年まで残り5年となり、現状のペースでは目標の3分の1程度しか達成できない見込みであることを説明しました。この現状を踏まえ、リスナーに対し、身近なところからできる持続可能な生活や、本日のメインテーマであるSDGs目標17「パートナーシップ」について考えていくことを呼びかけました。
環境テーマ
環境テーマでは、SDGsが、主に途上国の貧困撲滅に焦点を当てたMDGs(ミレニアム開発目標、2000年採択)から発展してきた歴史として、MDGsの成功を受けて、SDGsは気候変動を含む、先進国も巻き込んだ全地球規模の共通目標となったことを説明しました。目標達成を加速するため、国連が「グローバル・アクセラレーション・プラン」を発表し、デジタル技術の活用、若者の参画、民間セクターとの連携を三つの柱としているわけです。日本国内では、SDGs実施指針の改定や、地方創生とSDGsの統合を強化するSDGs未来都市の取り組み(例:北海道下川町のバイオマス発電)が進んでいます。また、企業ではトヨタやユニリーバなどの事例を紹、個人がエシカル消費、フェアトレード商品の購入、食品ロス削減、リサイクル製品の選択といった行動を積極的にとることや、ファッションブランドの持続可能性を評価するアプリ「Good on You」の活用などを通じて、SDGs目標達成に貢献できるのです。
SDGsテーマ
SDGsテーマは、特に目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」に焦点を当てて議論された。これは、かつての国家間の協力体制から、政府、NGO、企業、大学などが連携する「マルチステークホルダー連携」へと発展している。歴史的な例として、水資源管理におけるGWP(グローバル・ウォーター・パートナーシップ)や、企業の社会的責任(CSR)を促し、途上国支援や技術移転を進めた国連グローバル・コンパクトが挙げられた。また、情報格差を是正する「デジタル・デバイド」解消への国際協力も初期の課題であった。現代では、15,000以上の組織が登録する国連SDGsパートナーシップ・プラットフォームが存在し、企業・政府・研究機関がプラスチック循環に取り組むCEP-Japanや、メタンガス削減を目指す国際的なグローバル・メタン・プレッジといった大規模な連携が進んでいる。個人もクラウドファンディングやオンラインボランティア(環境関連情報の拡散、データ入力など)といった多様なチャネルを通じて、目標達成に貢献できる時代になったことが示された。最後に、2030年までに達成できる目標は全体の約3分の1以下であるというクイズの答えが発表された。
